例: MCPServer のデプロイ

この例では、stdio トランスポートを使用した基本的な Mastra MCPServer のセットアップ方法、ビルド方法、そして NPM への公開などのデプロイ準備について説明します。

依存関係のインストール

必要なパッケージをインストールします：

pnpm add @mastra/mcp @mastra/core tsup

MCP Server のセットアップ

1. stdio サーバー用のファイルを作成します。例えば、/src/mastra/stdio.ts です。

2. 次のコードをファイルに追加します。実際の Mastra ツールをインポートし、サーバー名を適切に設定することを忘れないでください。

   src/mastra/stdio.ts

   #!/usr/bin/env node
   import { MCPServer } from "@mastra/mcp";
   import { weatherTool } from "./tools";
    
   const server = new MCPServer({
     name: "my-mcp-server",
     version: "1.0.0",
     tools: { weatherTool },
   });
    
   server.startStdio().catch((error) => {
     console.error("Error running MCP server:", error);
     process.exit(1);
   });

3. package.json を更新し、bin エントリでビルド済みサーバーファイルを指定し、サーバーをビルドするスクリプトを追加します。

{
  "bin": "dist/stdio.js",
  "scripts": {
    "build:mcp": "tsup src/mastra/stdio.ts --format esm --no-splitting --dts && chmod +x dist/stdio.js"
  }
}

4. ビルドコマンドを実行します。

   pnpm run build:mcp

   これにより、サーバーコードがコンパイルされ、出力ファイルが実行可能になります。

NPM へのデプロイ

自分や他の人が npx や依存関係として MCP サーバーを利用できるようにするには、NPM に公開することができます。

1. NPM アカウントを持ち、ログインしていることを確認します（npm login）。

2. package.json のパッケージ名がユニークで利用可能であることを確認します。

3. プロジェクトのルートディレクトリでビルド後、以下のコマンドを実行して公開します：

   npm publish --access public

   パッケージの公開に関する詳細は、NPM のドキュメント を参照してください。

デプロイ済みのMCPサーバーを利用する

公開が完了すると、MCPClient でコマンドを指定してあなたのパッケージを実行することで、MCPサーバーを利用できます。また、Claude desktop、Cursor、Windsurfなど、他のMCPクライアントも使用可能です。

import { MCPClient } from "@mastra/mcp";
 
const mcp = new MCPClient({
  servers: {
    // Give this MCP server instance a name
    yourServerName: {
      command: "npx",
      args: ["-y", "@your-org-name/your-package-name@latest"], // Replace with your package name
    },
  },
});
 
// You can then get tools or toolsets from this configuration to use in your agent
const tools = await mcp.getTools();
const toolsets = await mcp.getToolsets();

注意: 組織スコープなしで公開した場合、args は ["-y", "your-package-name@latest"] となる場合があります。